父親を祝う

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オーストリア、シュヴァーツのキワニアンは何十年もの間お父さん達にスポットライトを当てています。

文・写真:ケーシー・ジャクソン

オーストリアのシュヴァーツは、チロル州にある絵に描いたような街です。ケラーヨッホの麓にあるロウア・イン・バレーに位置しています。地元の人達は胸を張って町の伝統を語ります。今も「シルバータウン」として知られているこの町は、大量のシルバー(そして、銅)が15世紀、16世紀に採掘されていました。このアイコニックで写真映えのするフロイントベルク城を写真で見たことがあるかもしれません。この城は渓谷を見下ろす丘の上に建っています。ハリウッド映画から飛び出てきたような町ですが、この町は本物です。約15,000人が住んでいます。

1986年から6月の第2日曜日、シュヴァーツ・キワニスクラブは「ファタータグスフェスト」という父の日のお祝いを催しています。みんなが集うこのフェスティバルに、シュヴァーツやその周りの町の人達は、一度は参加しているはずです。

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「毎年このフェスティバルを開催するのは良いことだと思います。出会いがあれば、再会もあります。」と言うのは、副市長であり、チロル州議会のメンバーであるマーティン・ウェックス。「父の日に外に出て楽しむ機会がありとてもうれしいです。キワニスからのボランティアの人達も頑張ってくれています。この町で何かがあれば、キワニスが一番に手伝ってくれます。本当に素晴らしい仕事をする人達だと思います。」

そして、フェスティバルのために、クラブ関係者以外のクラブ会員の配偶者や子ども達にも仕事があります。およそ50人のボランティアが明るい黄色のシャツを着て、チケットの受け取りからバウンスハウスの監視、地元のマウンテンチーズの調理を行います。「ランナー」と呼ばれるボランティアは、料理をお腹の空いたお客さんに運びます。おいしいデザートを運ぶ者、ワインなどの飲み物を注ぐ者もいます。

プロジェクト・インテンターのバンドが、子ども達が画架に向かって絵を描いている間演奏します。そして、大人のボランティアに自分達の顔にペイントをしてもらうために走ります。ブランコに乗った子どもを押す男性もいます。ラッフル・チケットを持ったお客さんがどんな景品が当たったのかを見るために、長蛇の列を作ります。人気の景品の一つは何でしょう。電動自転車です。笑い声、話し声、食べ物やダンスや楽しい催し物がたくさんです。父の日を祝うだけでなく、家族や友情を祝うのに最適な日曜日です。

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「みんなこのお祝いに来ます。来るべき場所になっています。」と、2016年~2017年度オーストリア地区ガバナーであるゲールハルト・クシュウェントナーは言います。

毎年行われるこの看板プロジェクトは、クラブ最大級の資金調達活動の1つです。この活動の収益により、シュヴァーツのキワニアンは、コミュニティ内の支援が必要な人達に手を差し伸べることができます。

「私達は、インスブルックにある小児病院の児童ガン救済基金に寄付をしています。」と、元クラブ会長であるヘルムート・ルートヴィヒは言います。「この楽しい一日とクリスマス時期に販売するザッハトルテのおかげで、皆さんに私達のクラブの事を知ってもらっています。コミュニティのために行動することで自分達も楽しい時間を過ごしています。」(敬称略)


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