図書館長は、キワニアンと手を組み、子ども達のためにマジカルな空間を作ります。
文:ジュリー·セイター
写真:キャサリン·スパークス
2017年、米国バージニア州ウィリアムズバーグのジェームズ·シティ郡図書館のスタッフが、毎月行う大規模STEAM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、芸術と数学)プログラムを子ども達のために始めた際、直ぐに熱い反応が巻き起こりました。
当時図書館の青少年奉仕活動ディレクターだったサンディ·タワーズは驚きませんでした。
「子ども達やその家族が、学ぶ経験ができる無料の場所がありませんでした。」と、現図書館のアシスタント·ディレクターであるタワーズは言います。「自分達のコミュニティにこのニーズに応えるものが何もないことに、私達は気づきました。」
町でも住んでいる人が少ない場所にあるこの図書館は、さほど利用されていませんでした。約700㎡ある明るくて、大きな子どもエリアがあるにもかかわらずです。そのため、STEAM土曜日が大人気になり、スタッフは勝機を見出したようでした。
「この成功を機に、私達は、『毎日、7日間、このような学習の機会を作れるかもしれない』と思うようになりました。」と、タワーズは言います。
ジェームズ·シティ郡は、図書館を所有しており、子どもエリアの改築のための資金援助に同意しました。しかし、図書館長のベッツィ·ファウラーは、子ども達が触れることができるSTEAM展示とその関連図書を子どもエリアに設置できればと考え、設計しました。キワニアン以外にこの要請に対し快く動く人達がいるでしょうか。
「キワニスのグループと友人達が、『マジック』と呼ぶにふさわしい事を行いました。」と、タワーズは言います。「子ども達が楽しむことができるワクワクする展示が、マジカルでした。」
図書館の財団のメジャー·ギフト委員長も、ウィリアムズバーグ·キワニスクラブの会員です。彼はプロジェクトの情報をクラブと共有しました。そして、同クラブ会員である、ロルフ·クラマーは、直ぐにボランティアで資金調達のための委員長を務めることにしました。彼は、トアノとコロニアル·キャピタルにあるキワニスクラブに連絡を取り、初めて、3つのクラブが共同でプロジェクトに臨みました。
それぞれのクラブがクラブの規模により、各々の資金調達目標額を決定しました。合計で112,000米ドルを調達し、キワニス·キッズ·アイデア·スタジオが誕生しました。2021年6月にグランド·オープニングを果たしました。初日だけで、2,000人の子ども達が足を運んでくれました。
改築後の子どもエリアは、触れることができる展示品があり、学習と遊びを一つにしました。タワーズとファウラーがアイデア収集のために幾つかの子ども博物館に足を運んだ後に、この図書館のために作られたものです。約3.7mのオーサム·エア·チューブは、空気で動くスカーフを使って、子ども達に原因と結果について、学んでもらいます。大きなライト·ブライトのディスプレーは、子ども達がカラフルなバックライトのルーサイトのペグ(杭)を使って、デザインを作ることができます。
他にも、大きな縦のレゴ®ボード、磁石式歯車の壁、子ども用キッチン、在庫で満たされている市場や動物の実際のレントゲン写真のある動物病院などがあります。
「私達は、子ども達が何度でも来たいと思う場所が作りたかったのです。」と、タワーズは言います。
このプロジェクトは大成功でした。6月、7月、8月の繁忙期には、毎週4,000人の子どもがキワニス·キッズ·アイデア·スタジオに、足を運びました。子ども達のための教材の循環は、31%伸びました。
「言わせてください。」と、タワーズ。「そこは、ハッピーな場所です。」(敬称略)