読書は素晴らしい。そして、重要です。人生のどの段階においても。
文:アシュリー·グランドベリー
想像してください。あなたは部屋にたった一人です。気持ちの良い日で、室温も理想的な温度です。さて、外の音を消し去ってください。心地よい声が聞こえてきます。その声はあなたの子どもの時に好きだった本を読んでいます。
耳心地が良くありませんか。お母さんの子宮内で発育している胎児にとってどんなに心地よいでしょうか。
妊娠期間中に赤ちゃんが耳にする音の中でお母さんの声は一番影響力のある音です。事実、心地良い以上の効果があります。専門家は、有益だと言っています。
発達行動小児科医であるファディラ·ドップウェルは、赤ちゃんへの読み聞かせは、言語発達に有益だと示唆しています。
「生まれる前の赤ちゃんに読み聞かせをすることは、より構造的な言語刺激形態を追加することになります。」と、彼女は言います。「胎児に読み聞かせすることは、より確かな親子の愛情を育てることにも有効です。」
romper.comに掲載されている、ティファニー·イヴ·ローレンスの記事「妊娠中の胎児への読み聞かせは、おへそに話しかけるだけの価値がある」の中で、ドップウェルの専門家としての意見が紹介されています。ローレンスは、胎児に読み聞かせることで、生涯読書の2大利点である批判的思考(クリティカル·シンキング)及び認知において、素晴らしいスタートを切ることができる、と指摘しています。
生まれる前に読み聞かせることで、発育を促進し、親との絆を築くことができると証明されている方法の1つです。
読書と識字能力の専門家として、読書の利点は子宮の中だけで終わることはないと、言っておきます。人生を通じて、同様の利点があります。
現実逃避のために読書を楽しんでいる人達も多くいます。この利点を証明する研究があります。 イギリスのNational Literacy Trustは、趣味としての読書の利点について次のように述べています。読書レベル及び文章力の向上、読解能力と文法の強化、読書に対する態度の向上、目標達成度の向上や読書に対する自信が生まれるといったことが挙げられます。
こういった能力を持っている人には、あらゆる可能性があり、機会が生まれます。楽しく読書をすることで、ゴール達成へ良い影響があり、一般教養が付き、他文化への理解が生まれ、コミュニティへの参加を促し、人間及び意思決定にさらに深い洞察力を与えます。
事実、読書により、万人がどんなものでも探求する能力を得ることができます。言語に興味があるのであれば、学びたい言語についての本を読むことで学ぶことができます。 行ったことの無い国へ旅行する際には、読書をするとその国の儀礼や慣例などを知ることができます。ある意味読書は、コミュニティ意識を作ります。ゲーマーは、ゲームに関する本を読みます。旅人は、旅に関する本を読みます。編み物をする人は、編み物に関する本を読みます。ただ単に自分の大好きなことに関する本を読み、そのことについて集まることができたらどんなに素晴らしいでしょうか。
読書は無限の教育への入口です。また、教育は平等化する素晴らしい手段です。教育が、できる限り平等の土俵を作ってくれることを、教育者として、私は知っています。教育の世界では、貪欲な読者の方が経済的に恵まれない状況などから免れることができることが期待されます。
私は熱心な読書家ですが、そのおかげで最高の教育を手にする機会ができましたし、読書と識字能力の専門家として教育者にもなりました。読書をすることで、可能性は無限に広がります。子宮から始まり、世界へとつながるのです。
アシュリー·グランドベリー。幼稚園から高校3年生までの学校内外で、10年以上識字能力にかかわる。教師の教育、コンテント·リーダー(教師を教育するための良質の教育プログラムを作成する教育者)の育成やカリキュラムを作成に尽力する。現在、アメリカ合衆国テネシー州メンフィスのアチーブメント学区識字能力アドバイザー。