アイオワ州のキワニアンはフードスタンドで調達した資金で多様性のある遊び場を作ります。
アメリカの中西部に位置するアイオワ州にペラという町があります。町を散策するとまるでタイプスリップしたかのようです。
ペラは、オランダ人が1847年に入植した地で、その頃の名残を多く留めています。ペラ·オペラ·ハウスは、1900年に建設され、フェルメールミルは人気があり、1850年代に建設され、アメリカ国内で最も高い穀物風車です。そして、今でも機能します。運河や跳ね橋もあります。

5月初旬にペラに足を運ぶことができれば、とてもラッキーです。毎年その頃にチューリップ·タイム·フェスティバルが開催されます。オランダ文化を称えるこのフェスティバルには、カラフルなチューリップが多くみられ、おいしい食べ物や音楽があり、オランダの伝統衣装や数えきれない程の木靴が用意され、パレードがあり、そしてクラフトのブースが立ち並びます。今でも1万人ほどの住民で話されているオランダ語も耳にすることができるでしょう。
書ききれないイベント等まだありますが、これら全て、ヴォンダー·スペーレン(Wonder Spelen[奇跡の遊び])にて、見ることができます。このカラフルな広場は、夢の広場として始まり、ペラ·キワニスクラブのおかげで現実の広場として完成しました。
全て、「ポファチェス」から始まりました。





「毎年、チューリップ·タイムでは、ポファチェスの屋台を出し、結構な収益を上げています。」というのは、ペラのキワニアンで、ヴォンダー·スペーレンの役員会の一員であるフレッド·クレイクスは言います。
ポファチェスは、オランダのミニパンケーキで、クラブはポファチェスを毎年チューリップ·タイム·フェスティバルで販売します。このフェスティバルには、ペラのオランダ文化を祝うために約20万人が訪れます。
「役員会では、収益をどのように使うかを常に話し合っています。」と、クレイクスは言います。
最近での話し合いの結果です。「既に建設済みのペラのキワニス·パークに多様性を受け入れる遊具を追加して、大幅にアップグレードする。」
遊び場を計画し、適切な遊具を選ぶ際に助言を得るために、障害を抱える児童の教師と保護者で構成される諮問委員会を設置しました。

専門家のアドバイス
ペラのキワニアン、マーク·ウィスカスには、障害を持つ娘がいるので、手伝いにすぐに名乗りを上げました。クラブ会員、諮問委員会と地元の家族達の話し合いについてよく覚えています。
「計画について話し合うと常に、障害と共に生きる家族が尊重されていると感じる遊び場とはどういうものかを考えていました。」と、ウィスカスは言います。「ほとんどの遊び場は、歩行器や車いすの子ども達が遊べるブランコやすべり台がありません。そのような場所では、ほかの子が遊んでいるのを見るしかありません。」
ヴォンダー·スペーレンの諮問委員会会員であるアンジー·ジーティングは、ペラ·コミュニティ·スクール地区の特殊教育の小学校教師としてユニークなアイデアを提供しました。
「子どもに遊ぶ機会を設けてあげることは、社会的技能や運動技能を向上するために重要です。」と、ジーティングは言います。「子ども達は、他者と交流し、環境に親しみたいと思っていますし、そうすることが必要です。」
ペラのクラブ会員と同様、彼女はコミュニティ、過去現在含め、特に子ども達の家族からの評価が高いです。
「ペラに、全ての子どもが遊ぶことができ、交流できる遊び場があることに、コミュニティは興奮しています。」と、ジーティングは言います。「ペラに美しい施設が追加され、素晴らしい設備も整っています。キワニスは、全身全霊を尽くして、夢をかなえました。」
ペラ·キワニスクラブは、国際キワニスのパートナーであるランドスケープ·ストラクチャーと作り上げたこの遊び場を、2021年10月にリボンカット·セレモニーを行い、正式にオープンさせることができました。家族、コミュニティ·リーダー、キワニス会員、興奮した子ども達が天気の良い一日を楽しみました。全員が一緒に遊びました。
「子ども達が遊具で遊んでいる姿を見ると、この計画を2年でやり遂げたことが信じられません。」と、ウィスカスは言います。「ブランコに座ることができなかった子どもがブランコで遊ぶのを目にし、それを見ている親御さん達を見るのは、とても幸せです。」
(敬称略)