音楽に出会う

ニュージャージー州のキワニアンは、子ども達のふれあい音楽プログラムのために資金集めをします。

文:ジュリー・セイター | 写真:ゲイル・ムーニー

5月初旬のある夕方、ニュージャージー州トムズリバーでは、大人子ども合わせて60人以上が、オーシャン郡図書館の講堂に集いました。図書館の講堂に集合したわけですが、朗読を聞いたり、工作をやりに来たわけではありません。すると数分程度で、トランペット、トロンボーンやチューバの音色が講堂に響き渡りました。これはキワニスクラブが後援するブレイジング・ブラスというイベントです。

2017年、グレーター・トムズリバー・キワニスクラブは、3万米ドルを費やし、ガーデン・ステイト・フィルハーモニック・オーケストラと共同の3年計画として、キワニス・ミュージック・フォー・ヤング・ピープル・プログラム(キワニス青少年のための音楽プログラム)を立ち上げました。その年、このパートナーシップにより、オーケストラ初のユースコーラスが誕生しました。ガーデン・ステート・ユース・オーケストラは、発足2年目でデビューし、2019年には、「ミート・ザ・ミュージック(音楽に出会う)」を始めました。これは、毎月行われる、6歳から12歳対象のふれあい型教育セッション/ワークショップです。

メイの金管楽器中心のプログラムに加え、「ミート・ザ・ミュージック」は、「ビート・ザ・ドラム(パーカッション)」、「ワイルド・アンド・ワッキィー・ウッドウィンズ(フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、サクソフォン)」、そして「ストリングス・アンド・シングズ(バイオリン、ヴィオラ、チェロ、バス楽器)の3グループから成ります。全4グループが埋まると、「ミート・ザ・ミュージック」は、ガーデン・ステイト・フィルハーモニック・ユース・オーケストラによるコンサートで締めくくり、全ての楽器が1つになって奏でる交響曲を披露します。

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この楽団とのパートナーシップは、子ども達に音楽の喜びとメリットを紹介するという共通の目標を通して発展していきました。

「音楽は子ども達が人生を通して利用できる技能で、生活を向上し、集中力もアップすることができます。」と、グレーター・トムズリバーのキワニアンで、キワニス・ミュージック・フォー・ヤング・ピープル・プログラムの開発に協力したマーシャル・カーンは言います。「子ども達の興味を惹きつけ、音楽を学ぶように育て、音楽を通しての教育プログラムを提供すれば、子ども達が学業にも集中できるようになります。レッスンを通して、自制心を養うこともできます。音楽には自制心が必要です。」

カーンの意見を裏付ける研究があります。2018年、アーツ・エデュケーション・パートナーシップ(AEP:アメリカの100を超える教育、芸術、文化に関する組織や政府、企業や慈善活動団体により形成)が、「ミュージック・マターズ(Music Matters)」の2011年度レポートの更新版をリリースしました。複数のリサーチをリビューしたAEPは、次のように結論を出しました。音楽教育は、子ども達の基礎的学習技能を身に着けるために役立ち、他科目への学習を助け、その結果、良い成績を収めることに繋がるということです。また、人生をうまく生き抜くために必要なスキルを身に着けることができるということです。

音楽をすることで得られるメリットは、次のように素晴らしいものばかりです。微細運動技能、作業記憶(ワーキング・メモリー)、語彙、批判的思考(クリティカル・シンキング)、注意力、忍耐力、創造性、そして自尊心の強化が挙げられます。

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ガーデン・ステイト・フィルハーモニックとユース・オーケストラのメンバーは、4つある「ミート・ザ・ミュージック」の最初のセッションに出向きました。最初は、中心になる楽器の歴史を学び、次にユースと大人のミュージシャンがそれぞれの楽器の弾き方を実演しました。それから、子ども達とその家族には、チューバやサクソフォンを試す機会が与えられました。楽器は、楽器店「ミュージック&アーツ」が提供しました。

「うるさかったです」と、キワニス・ミュージック・フォー・ヤング・ピープルに深くかかわっているキワニアン、メアリー・アリス・スミスは言います。「でも、笑い声が聞こえ、みんな笑顔でした。これも楽器の美によるものだと思います。」

カーンは、付け加えます「みんなの顔は輝いていました。」

キワニス会員は、クラブ・バンドの衣装を着て、子ども達を指導し、鼓舞していました。また、この3年間のプログラムの副産物があります。クラブは常に参加者の目に留まります。ガーデン・ステイト・フィルハーモニックは、キワニス・ミュージック・フォー・ヤング・ピープルとその構成についてコンサートのプログラムや啓もう用ブローシャー、ウェブサイト、またはソーシャルメディアで取り上げてくれます。

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キワニアンも、カーンとスミスに駆り立てられ、自分達の仕事として啓もう活動をしました。

「ソーシャルメディアを通して、宣伝活動を強化しました」と、クラブ前会長であるサム・マンジャペインは言います。「これだけでもキワニスの名前が、何千人とは言わないまでも、何百人もの人の目に触れました。そして、私達がコミュニティに恩返しをするための方法が皆さんの目に触れ、地元の家族と子ども達を助けていることも知っていただけます。」

「ミート・ザ・ミュージック」に魅了された家族は、再び複数のセッションを受けます。

「親子で楽しめる活動に参加できる良い機会になりました。通常『音楽のレッスンを受けなさい』と親が子どもに言いつけますが、それとは異なります。」と、スミスは説明します。「親は、自由に子ども達に異なる楽器を試させていました。これは非常に建設的な相互関係です。」

ユース・コーラス、ユース・オーケストラと「ミート・ザ・ミュージック」が協力し、素晴らしい3年プロジェクトを作り上げたので、クラブ役員会は満場一致で、キワニス・ミュージック・フォー・ヤング・ピープルの後援を4年目も続けることにしました。その結果、さらに1万米ドルの投資を2020年に向けすることになりました。

「子ども達は学校で楽器について学ぶかと思います。」と、スミス。「しかし、このプログラムはそれとはまったく異なる学習経験を提供します。楽しみになります。また、子ども達には決して忘れない経験になると思っています。」(敬称略)

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This story originally appeared in the October/November 2019 issue of Kiwanis magazine.


 

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